ユナモノガタリ

温結びをしたい

ユナ旅モノガタリ 11カ国目(2)🇧🇬

 

夢の中で走っても走れない時おきると涙がこぼれていることもありますね、みなさんおげんきで?

旅をしてなにかを発見して書き記すのはわたしのjoyみたいなのでほぼ1年越しにお話を続けます。気分はいつでもdora the explorer。影響をうけやすいタイプでbucket listの映画をみて、エジプシャンの魂が聞かれる2つの質問を自分にリフレクトしてみているのです。

Have you found joy in your life?

Have your life brought joy to others? 

羨ましいのきもちが人より強いからよくなんで自分はこうなんかな、なんて考えてしまうけれどきっと自分に針を合わせることが苦手なのかな。旅をすると全部ひっぱがれてただのユナになれるから、センスに敏感でいられるし、素直にリアクションできる気がしてすき。

 

エネルギーチャージ at Mam Tor

 

はじまる前に、とっても長くなったので要注意。

 

そんなこんなでブルガリア総括(仮)人の優しさに触れて、ある意味予測のつかない行き当たりばったり旅。でも通せんぼはいきどまりじゃない。(英語通じなさは一番だったかもしれない、でもnon-verbalの特技発動した)

 

向かったのはPlovdiv。バスで4時間くらいだったかな。地図でみるとこのあたり。

 

右下あたりにEdirne、真ん中あたりのオレンジがPlovdiv

 

まずは食堂で腹ごしらえ。economy rice in Bulgaria。窓からおいしそうなごはんが見えちゃってさ、そりゃ入るしかないでしょう。

 

ラムおすすめしてくれたお兄さん


とりあえず他の人が頼んでるもの凝視して、いろいろ質問してみる。見たことないお家ご飯がいっぱいだったの!お店の人みんな頑張ってビーフ、ラムって教えてくれるからもうバイブス。

 

ほっこりポタージュ、私のライフに欠けてたシンプルだけどおいしいごはん

 

プロブディフは新市街のとなりに旧市街が広がっていて。トルコとは違う急なヨーロッパ感にずっとなんてこと!の連発。でも洋の中にオスマントルコ。とっても不思議。

 

ここはEU

旧市街

二階が前にでてるのが特徴的

昔の青空劇

洋!

絵本でしょうか



ふと街の境目あたりにあるアルメニアンチャーチの前で立ち止まったの。特になにも考えてなくてぽけってちょっとzoned out。そしたら偶然その教会を運営している人がやってきて「中みていく?」ってお誘いしてくれて、ブルガリアの歴史とか教えてくれたの。IvanとNicholas。もちろんブルガリア語なんてこんにちはしか覚えてないから8割Google様たより。1300年代もの、古いブルガリア文字とギリシャ文字で描かれたイコンが飾られてた正教会派の教会。

Ivanが言うには、キリル文字ってロシア語圏で使われているアルファベットがビザンツ帝国時代にブルガリア人が改良してつくったものらしいの。この話をしている時、彼らがこれをプラウドしているのが伝わってきたなあ。

 

私は自分のしってた知識を答えあわせしているようなこのプロセスがすき。ただの単語でしかなかったことが意味をもつ瞬間。

 

街に並存してるモスク

 

今でも覚えてるone of the greatest夕焼けをみた。プロブディフ市街の丘の上。ふと思ったけど誰彼かまわず道聞いてくるのはデフォルトなんね。

 

この後ハスキーと友達になる



2日目はすこし足をのばしてSmolyanへ。上の地図にもないような小さな山間の村なんだけど、思い出せる中で一番クレイジーだったナイト。

 

市営バスで大きなバスステーションに向かう。バスの乗り方はほんとうに色々で難しい。バスのおじちゃん英語通じなかったけど、トルコのすこし忙しくて、真顔せかされプレッシャーをかけてくるんじゃなくて笑いながらわからんのねぽよよんって感じ。わかる人には伝わる高校の前校長先生みたい。まったりしてた。

ちなみにブルガリアのバスは乗ってから中で集金の人にお金を渡すとちいさな小切手のようなものをもらえるシステムでした。ご参考までに。

スモニャン行きバスの時刻表は一応調べてむかったけれど、あんまりいらなかったかな。

 

もうオンラインと全然ちがう

 

謎にすごい消されてたから1時間くらい待ってミニバンみたいなのに乗り込む。とりあえず乗客ほぼみんなにスモニャン?って確認してちょっと安心。

 

スモニャン行きミニバス

 

たしか2時間くらいの山道ジャーニー。正直いうとスモニャンにはなんもない(笑)ウィンタースポーツが盛んなエリアだから冬はスキー場がたくさんよって聞いたけど夏は特別なことはない。でも山はあります。自然いっぱい。あと人が良いです、ほんとうに。

 

山の中です、ひと昔前のスキーリゾート感

 

ここで最大のやらかしをします、数時間滞在して帰ろうとしたらプロブディフ行きミニバンがない!バス停の受付で「今日はもうさっきのが最後、明日の朝7時半が次のバス」って言われたの。あれま。さすがにフリーズ。バス停のおばちゃんは夜もターミナル開いてるからって(そう言ったといまでも思ってる)まあそういうこともあるかって5分くらい落ちこんで山のぼりすることにした。

ここでもビバブルガリア人!帰ってくる人の中に中学生くらいのグループと先生がいたの。すれ違ったときにその先生たちがジェスチャーで「一人なの?この時間から行くん?いやだめじゃないけど気をつけて、急ぐんだよ」的なことを伝えてくれて。そのおかげで行けるところまでで戻ってこられた。私がブルガリア語できないのに笑いかけてくれたり、助けようとしてくれてありがたい。

 

パシャパシャして現実逃避

 

バスターミナル戻ったらどうやって寝ようかなって考えて帰ったらさ、もう予想の通りよ。閉まってるの鍵が!ドアの!24/7って言ったじゃんかってかなりのダメージ。ヒッチハイクはどこまで帰れるかわからないからオプションから消えて、本格的にどうしよう。

結論:ブルガリアのディスコからクラブに潜入、優しい人が家に泊めてくれました。

 

衣食住は不可欠

 

まず山だから夏なのに上着だしてスカーフぐるぐるしたけど寒くて野宿は無理だと判断。だから、とりあえず夜遅くまで開いてたレストランで時間つぶし。んだけど、これがとっても大成功。民族博物館みたいなところで、昔、ブルガリアの山間部でほんとハイジのように住んでた人たちの建物と装飾品を真似て作られてて、写真なんかも飾ってあるから思いも馳せちゃう。山から木を切って、大きな家をつくって大家族で生活して、伝統衣装を身に纏って、美しいです。

 

ポテトベースのケーキでディルかなんかの風味がすきだった

 

まあこのあたりでリアリティヒット。夜は12時。お店はもうやってない。町はとっても静かで。

かすかな希望をもって町の端っこで見かけたディスコがあいてないかなと思って歩いてみる。そしたらさ音楽が聞こえてきたわけ、もう天国かと思ったほんとに。お店のおじちゃん出てきて(多分見た目もあって迷子の子どもだと思われてた)どうした?なんか飲む?寒い?なか入りん?って介護サポート。もう凍えてたから紅茶ほしいって言ったら、バーの人たちホットドリンクが予想外だったみたいでえ?紅茶?皿どこだっけ?カップこれ?ってみんなわたわたして、すごい不思議そうにみてくるのあは。やっと一息。近所のおばちゃんたちが集まって踊ってたから混ぜてもらってたら、そのうちの一人が英語を話せる人で、警戒はしてたけどほっとしたの覚えてる。首都ソフィアで働いててスモニャンが地元のブルガリア愛の強い人だった。

 

[ 教えてもらったこと ] 

  • 40年前まではブルガリア人の60~70%くらいが村暮らしだったこと。
  • 昔は子孫に残すために大きな家を立てていたこと。
  • その名残がまだスモニャンの外れにはあること。
  • 今はそのバランスが逆になって田舎には空き家が増えて、マンション(県営住宅みたいなやつだった)にみんな移動したこと。
  • 若い人も減って前は7つあったクラブも今や1つとディスコが1つ。
  • 小中学校は5クラス30人学級が2クラス10人前後のサイズになったこと。
  • 田舎には仕事がないからみんな街に出て戻らないそう。ブルガリア自体のエコノミーが下がってきているからスモニャンは町のメインストリートしか街灯がつかない。
  • だから町の人はローカルのストアから買い物をするようにしてる。牛乳は近くの村からフレッシュなのが届くし、それから家でヨーグルトは作るものなんだって。ブルガリアヨーグルト!

ちなみにプロブディフのスーパー、味は明治

 

この後みなさんクラブ行くのにもついてったけど面白い体験だった。音楽はなんだかインド系のリズムに聞こえた。なんかねこっちのflirtingの仕方で昔紙幣をばらまいていたのが残って、ティッシュをばらまくってのがあるらしい(笑)そこら中ティッシュまみれ。いろんな人がティッシュをスタッフにお願いしてるのちょっと笑えた。

 

もう一回やらかしたいとは全く思わないけどすごくdive inできた経験。あの夜助けてくれた町のみなさん大感謝。朝ごはんおいしいところも連れてってくれてこれ食べて帰るんだよってバス停まで送ってくれて。私はきっとおなじ人にありがとうを行動で返せないけど、もらった優しさを他のひとに繋げて、繋げて、なんて心地いいんだろう。むふ。

 

いただいた朝ごはん、マレーシアのroti canaiチーズにそっくりです

 

なんとかプロブティフに帰った私はベリコタルノヴォという古都へと旅路をすすめます。ここはルーマニアの首都がとても近くてそっちからの観光客も多いところでした。ここの宿で聞けた共産主義時代のお話が興味深かった!実はこれはほぼオンタイムで書けていたからよかったら飛んでね〜

earth-gal.hatenablog.com

 

それではソフィアでお会いしましょ、アディオス!

 

スモニャンにて