ユナモノガタリ

温結びをしたい

ユナ旅モノガタリ 13カ国目(4)🇦🇱

 

どうも、すごい早起きをしまして、朝4時の冷たい空気のなか書いてみます、ユナです。冬みたいなcrisp morningじゃないけれど、夏の空気すき。夏だいすき。

この日は夜のフィナーレまで

ちょっと待ってから本を片手におさんぽに出かけた。さすがに4時には外でてないよ。みんなの中のイギリスのイメージってどんな感じかわかんないけど、治安がすごいいいわけじゃないの。stabbingって人を刃物で傷つけることが、言葉を選ばずに言うと日常茶飯事レベル。ロンドンはよくそれが起きる(エリアによる or even street)でもそれが私が住んでるような小さな町でも起きてる。同じサイズの隣町でも最近、大学生が狙われてた。だから、明るくても朝早くとか夜遅くのおさんぽは特に気をつけないといけなくて。なんでだろう。イギリス人に言わせるとこういう事件のほとんどは知り合いの中で起きることらしいけど、危険ってすぐそばだって気づいた出来事。

 

公園はひとがいなかったけど静かじゃなかった。動物と虫たちの朝は人間よりぜんぜん早い。これはのんびり本読んでられないやって思うくらい、リスは走り回ってるし、名前のわからない鳥がせわしなくおしゃべりしてた。ペラペラって本みてたら見つけた言葉。

「金属を純化することは自分自身を純化することだと発見した」

「クリスタルをみがくことは、否定的な考えから自分を自由にすることなのだ」

これでなんの本かわかった人、もうわたしの友達です(笑)

ブログで言葉あそびをするのは私にとっての金属を純化する作業であり、クリスタルを磨くことなんだと納得した。それを見つけられたのも幸運だし、その役割がわかってより大事にしようと思いました。なんか小学生の感想文みたいになっちゃったな?

ふらっとPonderosaまで

話はタイムワープしてアルバニアへ。大丈夫?ついてこれてそう?

前の紀行文はこっち。

earth-gal.hatenablog.com

 

最初に伝えておきます、このテスのお話はもうほぼshow offです(笑)綺麗だろういいだろうって言いたいがための2000字です。苦情はうけつけませぬ。

スカンデルベルグのまちから出発

山を越えた先(ほぼ道中ねてたから気づいたら山のなかだったけど)に見えてきたのはテスの町。この町、そこそこ観光地なので中心部にちかいところの宿はちゃんと高めです、ご参考までに。ただ整備されてるリゾートタイプの観光地じゃなく、そのまんまで来る人増えちゃったなの観光地。だから素朴なままのこってる感じがした。

この山の左下、小さな山を越えた奥がテスでした

民家と宿がぽつぽつ

私は徒歩上り下り20分くらいかけたところの宿に泊まってて、そこのおばちゃん寮母さんみたいだったの。

こんなところ

 

着いたら汗だくのわたし見て水もってきてくれたし、サンダルで6時間ハイクしようとしてた私とめてくれるし、雨に濡れて帰ったら戻ってこれてよかった、シャワー浴びておいでってお世話してくれるし、ハグして迎えてくれて。言葉はほぼ伝わらなかったけどアットホーム。

ほろほろ夜ごはん

 

ここで会ったお姉さん方のひとり、ブラジルからやってきたキュートなドクター、ルアナ。実は翌月、日本に帰るタイミングでロンドンに下りてったときに再会できちゃって、人の繋がりは妙で本当にふしぎ。こんなに広い世界なのにちいさいすぎる、だから探検することやめられないじゃん!知らないことがいっぱいなことがなんておもしろい世界なんだろう。ずっとピーターパンみたいな心を持ってたいと思うよ。

wholesomeなエナジー

ready set go

テス国立公園のことを説明したいんだけど、言葉がみつからないの。あれほどの自然ははじめて出会った。

ここでできることは2つ。

1. テスから片道3~3.5時間のハイクでブルーアイを見に行く

2. バルボナっていう隣町まで15キロほどのハイクをする拠点にする

 

私は時間とequipmentがどうにも足りず1つ目だけやってきたけど、けども、それでも行ってよかった!まず、なんていうの、町がアルプスの少女と風の谷を掛け合わせたみたいなところでそれだけで圧倒される。

歩いている人ちらほら見かけます

その馬かりて駆け出したい

夢だったのかな全部

ハイク途中水なくなったり、迷子になったり、滑りそうになったり、ひやひやしてたし、通りすがりのお姉さんにあとどれくらい?って聞いて半分くらいよって言われた時は、正直心折れた(笑)

さあ進もうか

 

でも周り見ると物語のなかを歩いてるみたいで、ドーパミンでっぱなし。

もっと裏側

半分くらいまでハイヤーできるらしい

日向ぼっこのとなりを通りすぎて

なんやかんや着きました、ブルーアイ。はい、ここ大事!attentionくださーい

横から見た図

上から見た図

見てこれ。目でみてるともっと透き通ってるし、もっと美しい。午前中のほうが綺麗にみえるらしい。

ぱちゃぱちゃ楽しそうって思うじゃんか、そしたら氷点下ですかってくらい水冷たいの。冷たいというより痛い。でも、ここまできたし、暑さでもう水欲してたから飛び込みましたとも。もうすごいマインドすっきりして中身まで洗われました。

 

帰り道、のこり1時間あたりで雨に降られ。ちょっとダウンな気分になりながら、雨宿りしてたの。

でも、ここからの景色は音がなくなったみたいでした。夕陽がさして太陽が山を映写してた。山があくびをしたみたいで。雨なんてなんてことって思ったのがなんて陳腐な感情なのって思うくらい。そのあとの世界はどこか神秘的で、もやの中に光がさしてた。ここで詩をかけるくらいの才能がほしい、切実に。

無音

ほぼ私のリアルフレンドだけの、大してアクティブではない写真のアカウントがあるんだけど、せっかくなので名前の由来話させて。青の眼って思いついたのはこの瞬間。まだまだ未熟な自分だけど、たまたまラッキーで世界をこうやってまわることができて、なにかがわっと開くような瞬間に立ち会えて、出逢いが増えて、やっぱり返していきたいと思った。これを読んでくれているあなたは私の循環に入ってくれてます。ありがとう。青ってまだわからない色で、自分でもどこに向かっていくかわからなくても、この目でフィルターした景色、音、文字、色を伝えたいなんて思いました。Okotoってブルガリア語で目っていう意味なの。バルカンでの旅がこう思わせてくれたから「青のこと」と「a Okoto」って意味を込めて。いつか撮った写真で文通してみたいものです。

 

次の日の朝、もはや定番のように朝ごはんはでてくるんだけど、ここテスはhomemadeばっかりだった!ジャムは手作り、ミルクとハニーはご近所さんからの。パンケーキ食べきれないくらいだったけど、ジャムだけぺろりした。プーさんはきっとこんな気持ちでしょう。はちみつの壺をはなせない心情を理解した。

ハイジごはん

さて、とんぼ返りしたシュコドラ。

前にも話したけど、アルバニアのバスはむつかしい。なんでもない道がバス停だったりするから周りの人に聞いてくしかないのです。

ふらふらしてたら偶然、ここで泊まってた宿のお兄さんに会って、バス停確認とテス行けてよかったのありがとうを伝えられた。そんなこんなで日陰ごっこしてると、イタリア映画にでてきそうな昔の旅人みたいな人に話しかけられて。なんていうんだろう、すごいレトロ。オーストリアからやってきたトミーは元々biomedicalのメジャーでラボで働いてたけど、パンデミックで仕事がなくなって、それならって音楽をやることにしたらしいミュージシャン。ギリシャからオーストリアまでゆっくり旅してる途中だった。サランダ(ベラトよりもっと南、ギリシャに近い側のビーチタウン)から首都までバイクヒッチハイクしたり、モンテネグロ入ってからも帰りのバス逃して砂浜で夜を明かしちゃうようなクレイジーさ。ある意味すごいフリースピリット、笑っちゃうくらい。いつかウィーンに遊びにいこう、正直この時点でいろいろ話したすぎてウィーン着いていきたいくらいだった。

 

いろんなアドバイスをもとにモンテネグロへ。車窓から欧州一醜い首都なんてよばれてる、首都ボドコリッツァを横目にKotorに向かいます。(正直、社会主義色がつよく残ったせいで、無機質かつなにもなくなってる。ただただ観光目当てで来るからdissapointmentなんだろうという感じでした)

首都のバスターミナル

地方都市でもなさそうな小ささ

国境でモンテネグロの国旗を初めてた時、えかっこいい!ってひとり興奮してて、イミグレのお兄さんににやにやしちゃったのもう笑い話でいいでしょう。ちょっと中世っぽい?これ → 🇲🇪

 

ということで続きはまた次のお話で!

アディオス!

おとぎ話の始まりの町