ユナ旅モノガタリ 4カ国目(3)🇹🇭
こんにちは、7月7日七夕ですね〜ユナです!🌝
更新するペースをもっと上げていきます、本当はこの前シンガポールに行って見たこと、会った人についても書きたいのです(笑)もちろんマレーシアのことも!
さてさて最後に書きたいのは、アカ族について。
ネットで調べるとこんな感じで出てきます。
アカ族はタイ、ラオス、ミャンマー、中国雲南省にかけて住む少数民族です。
タイへは20世紀初め頃から、雲南省より南下し、現在海抜800m以上の山岳地帯に住んでいます。
焼畑を中心とした農耕生活を営み、質素な暮らしをしています。
私とぽんたすが向かったのは観光用に整備されたところではなく、普通に生きてるアカの人たちがいるエリアでした。山間ごとに小さなグループの少しずつ違う民族の人たちがまとまって暮らしています。(でも言語はものすごく近いんだって)私たちが滞在したのはそのうちのひとつです。
チェンマイからバスで約3時間半、そこから小さなバスをチャーターして山道を2時間ほど下ったり登ったりしたずっと先。ちなみに地図上ではなにもなくて、携帯の地図だとなにも表示されない場所でした。
そこにアカ族の女性と結婚した日本人の男性が住んでいて、その方を頼って私たちはその村へとたどり着きました。
でんいちさんはアカ族とタイ人の違いだったり、今のアカの人たちが置かれてる状況、アカの人たちの文化をたくさん教えてくれました。今回は言葉より写真で見た方が伝わると思う、ということで写真がいっぱいだよ!(笑)
まずは学校。
アカの村といえどもあくまでここはタイ、のでのでタイの国王に対する歌とかも歌われてた。
びっくりしたのは子どもの数!
タイ自体は少子化が進んでいるのに対して、アカ族の村は活気に溢れてた!
アカ族はもともと子沢山らしくて、どこの家族も2人、3人の子どもがいて、村全体がそれぞれ役割分担して子育てしている感じだった。
あとは、先生。
実は、先生たちアカ族ではなくタイ族(まあつまりは一般的なタイ人ね)
アカ語は教科書がない
言葉で伝えていく
だから、アカの言葉を話せることは基本的になくて、タイ語でクラスは行われてるらしい。もちろん教育内容もタイで一括してるわけだからアカの歴史や文化を学ぶことはないそう。これが一つの問題だったりもするんだって。特にアカ語って言語を学ぶための教科書がなくて、家族が生活の中で教えていくしかないらしい。でも、話せる人はどんどんいなくなってしまってることで、言葉で受け継がれてきた文化もなくなりかけてるって聞きました。どう残していくのかは課題だそうです。
加えて、アカの人の中にはタイ人に対する劣等感みたいなものもあるらしい。先生とかはお給料もいいから特にかな、聞いてて日本人が欧米人に対して持ってる劣等感までとはいかなくても憧れみたいなものに近い気がした。
ちょっとどうでもいい情報をひとつ。
みんな薄着に見えるけど、スーパー寒かったの!ズボンなんて3枚重ねしたし、上の服も2枚着てその上からウルトラライトダウン着てた(笑)
タイの小学校あるあるで、曜日ごとに着る制服が違うんです。
「金曜日は民族の服」とか決まっていてちゃんとみんな合わせて着てくるんだけどそれがほんとにかわいかった、、
この民族ならではの柄もほんとはお家によって少しずつ違って完全なオリジナルだったんだって、昔は。でも、作れる人が村にももう片手で数えられるくらいまで減ってしまって、みんな柄が一緒になっちゃったんだって。
次!ごはん!
電気は通ってるんだけど、こんな感じで毎食作ってもらってました。
材料は近くで育ててるものと村から30分くらいのところに少し大きめの町があってそこで買い物もしてるらしいです。
これアカ族の文化のひとつなんだけど、このごはんもすごい特徴的なの!
見てわかるように、肉より野菜なんだって。面白いのがタイ人は全く逆で野菜より肉。これは発展途上国ならではの考え方が影響してるらしい。お肉はちょっとの量でお腹に残るじゃない?だから肉を好んで食べるのがタイ人。
でも、それは文化じゃなくて環境がそうしたこと。これに比べてアカ族は肉より野菜ではあるけれど、肉を食べるという行為を文化的に行ってきてるの。ずっとずっと昔から。でも、タイ族は牛を労働力として使ってきた文化的背景から、肉を食べ始めたのは経済成長にともなってっていう部分が大きいんだって。
まだまだあるよ、ご飯の話。
アカ族のご飯に対する考えかたってすごく日本人よりだってわかった。
ご飯を無駄にしないで食べること。
食べれる分だけ作ってみんなで食べること。
これは日本人の文化に近い自然崇拝の考えがアカの人たちにもあることが影響してるんじゃないかなと思う。
これに対して、タイ族はたくさん作って残す。
いいとか悪いとかじゃなくて、これが彼らの飽食っていう文化。ほら、中国人にもあるじゃない?お皿空っぽになるまで食べないでちょっと残すのがお腹いっぱいよ、ありがとうって合図になったり、つまりはそういうこと。
宗教的なこと触れたからもう少しだけ。
アカの村にひとつ比較的大きな教会があったの。それは外部からのもので、そこを管理しているキリスト教の人たちはアカの人たちに物やお金まで与え始めたんだって。なんでかは知らないけど、それでアカの人たちは「たくさんのお金を持つこと=しあわせ」って思い始めて、文化とかもっと価値のあるはずのものを捨ててしまったそう。
この周りから与えられた「お金の価値」ってアカだけじゃなくて発展途上国どこでも問題だと思う。
これがフロー↓
お金がないと思い込んでるから
欲が止められてないから
インフレがすすむ
稼ぐりょうは変わらないのに求めるものが日本人の倍
だから働いてもたりない
だから出稼ぎにバンコクとかいく
なぜならタイ族はお金持ち
お金持ちは日本の中流階級よかおかねもち
アカ族コミュニティがどこにでもあってそこで仕事を探す
でもバンコクで騙されたりもする
バンコクに行くことはもう一生帰れないかもってくらいの一大決心
でも村だと農家
稼げないから村から出る
基本的な定期収入はない
っていう負のループ。
でも、もともとは自分たちが作った野菜と手仕事で作ったものを交換するように生きてたのにね。
これに対する行政の支援もかなりちゃらんぽらん。(どうして住んでる人が望むことと行政がやることが合わないことがこんなにも多いんだろう、、)
そもそも観光客がふらっと来れる場所でもないのに、彼らが始めたのは村のマップを作って看板をたくさん立てること。もう私でも笑っちゃったよ。
いる、、のか、、?いやいらんやん(笑)って。
でも、自分たちで必要なものはちゃんと調達してたよ。
特に、携帯電話。普及率半端なかった、、!中国からの携帯ってかなり安く手に入るんだって。フェイスブックのアカウントだってあった。
小学生でも持ってたし、なんならAKB48が流行ってて、恋するフォーチュンクッキー何度おどったかもうわかりません(笑)
中国つながりだと、中国語。
ほんとにどこ行ってもびっくりするんだけど、あんな山の中の中でも中国人がやって来たりするって。それで中国を話せるスピーカーが重宝されるんだってさ。
色々ポイントあげてみたけどどうかな?
他にも、薬物は安くて手に入れやすいからってかなり出回ってるとか、ミャンマーのアカ族コミュニティが大きくて歌をつくる会社まであることとかたくさん教えてもらった。
話してくれたでんいちさんのすごい印象的だった言葉を載せとくね。
”アカ族だからって幸せに生きれてるわけじゃない”
ほんとにそうだなあって思ったよ。
それでも伝統を守っていこうとする凛とした姿、自分の感じてる幸せをわけようとしてくれるところ、いつも笑顔と笑い声が聞こえる村、、ほんとに全てがかっこよく見えました。
アカ族は、なにもしないことでなにかができる人たちでした。ものすごく強かったです。
自然に生きる。
屋根を編む。
ほうきを編む。
ご飯を炊く。
散歩する。
何気ないことが美しくみえた。
そんな3日間でした。